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ブログトップ > 呼吸を数える方法①

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呼吸を数える方法①

 

呼吸数とは1分間の呼吸回数のことです(単位は 回/分 )。

生体情報モニターの中には呼吸数を表示するものもあります。

モニター

呼気中の二酸化炭素や心電図の電気抵抗の変動から呼吸数を解析して表示しているのです。

ところが、そのようなモニターを装着している患者はICU(集中治療室)の患者など、ごく一部です。

つまり、多くの場面では測定機器を用いずに呼吸数を評価しなくてはなりません。

ではどのようにして呼吸回数を数えればいいのでしょうか?

 まず基本的なことですが、呼吸をしているかどうかは、前頸部~前胸部の動き(上がり下がり)で判断することが多いです。

救急医療では「見て、聞いて、感じて」という標語が有名で、口元に耳を近づけつつ胸の動きを目で見るという方法が推奨されていますが、一般診療の場面ではそこまでしなくてもいいと思います。

次にいよいよ呼吸数(1分間に何回呼吸をしているのか)をカウントすることになります。

「 時計で1分間を計測しその間に何回呼吸をしているか数える」というのは、間違いではありませんが、時間がかかりすぎて現実的ではありません。

時間短縮のために30秒の呼吸数を2倍したり、20秒の呼吸数を3倍したり、15秒の呼吸数を4倍したり、10秒の呼吸数を6倍したり・・・、というのが一般的な方法かもしれません。

しかし私の方法は少し違います。

次回、私の方法をご説明しますが、それまでにそれがどういう方法か、余裕がある方は考えてみてください。

(投稿者:斉藤 群大)