在宅医療の訪問診療とは
訪問診療は、病院へ通院することが困難で、自宅(施設)での療養を希望される方のご自宅(施設)を、原則として月に2回、医師が定期的に訪問し、診療するものです。必要に応じて訪問回数を増やすことも可能です。
容体悪化時、急変時の対応
容体が悪い時や急変時には、24 時間 365 日の体制で連絡を受け、対応いたします。
在宅医療でできること
あらゆる疾患にできる限り対応いたします。当院では以下のことも可能です。
- 老衰・末期がん・難治性疾患などの終末期医療(ターミナルケア)
- 在宅酸素・人工呼吸器など呼吸器管理
- 中心静脈栄養・経管栄養による栄養管理
- インスリン自己注射・自己血糖管理
- 尿カテーテルなど泌尿器科的管理
- 痛みの緩和(主に内服薬・貼付剤・注射を組み合わせた薬物療法)
- 認知症診療
- 各種点滴 注射
- 褥創治療(うるおい治療・湿潤療法)
- 漢方薬治療(エキス剤を使った西洋医学との融合)
診療方針について(生き方のご相談)
患者さんの生き方や価値観は人それぞれです。人生の最後まで大きな病院・有名な病院で最先端の専門的医療を受けたい方。ほどほどの医療で最期まで住み慣れた自宅で過ごせれば満足な方。どちらがいい生き方なのかは誰にもわかりません。しかし確実に言えることは「人は誰もが病気を患い、老い、死に向かう存在である」ということです。そしてその過程では少なからず苦痛が生じます。
われわれはこちらに都合の良い診療方針(生き方)を押し付けることはいたしません。患者さんやご家族とよく話し合ったうえで診療方針をいくつかお示しして、患者さんやご家族に選んでいただきます。ただし「苦痛を和らげる医療」や「生活の質を高める医療」は積極的にご提案いたします。
またケアマネージャー、訪問看護師、理学療法士、作業療法士、ヘルパー、薬剤師、行政機関、その他患者さんと関係のある多くのみなさんと協力して、患者さん一人一人に合ったオーダーメイドの医療を提供いたします。