院長 斉藤 揚三
Yozo Saito
地域の皆様とともに
当院の前身である「くりはら訪問クリニック」は、平成26年5月に、病院に通院ができない患者さんに医療を届ける目的で設立されました。地域の皆様方に支えられながら、多くの患者さんに訪問診療を行ってきました。
当院の所在する宮城県栗原市は、宮城県内で最も高齢化率が高い地域です。高齢化率が高いということは、高齢者が多く、支える若者が少ないことを意味します。実際に診療してみると、高齢者の一人暮らしや老々介護の家庭が数多くあることが分かりました。
また、在宅医療ではほとんどの対象者が高齢者であり、必然的に高齢者医療が抱える問題点にも直面しました。ポリファーマシー(薬剤の多剤併用)、睡眠薬に対する依存症、抗認知症薬の薬害などで、これらの問題にも現在進行形で取り組んでいます。しかし、当院だけで全てが解決できるわけではなく、他の医療機関や介護福祉分野との連携も大切にしています。
新しい時代も
患者さんを第一に
令和元年5月1日、元号が変わるタイミングと同じくして、若柳川北から川南にクリニックを移転し、名称も「令和クリニック」に変更させていただきました。クリニックは心機一転しましたが、クリニックの理念である「患者さんを第一に考えた医療」は変わらず、実践してきたいと思っています。
在宅医療を通じて、地域の皆様方の健康に少しでも貢献できればと思います。末永く、よろしくお願いいたします。