高齢者の食事の問題でよくあるのが、ご飯などの炭水化物でおなかがいっぱいになってしまい、必要なたんぱく質や脂質が摂れていないことです。特に筋肉の主原料であるたんぱく質を摂らないと、筋肉は減ってきてしまいます(これはサルコペニアと呼ばれます)。
実際に、血液中のたんぱく質の量が多い人の方が、寝たきりになりにくいというデータもあります。また、ビタミンやミネラルの不足も多くみられます。薬物治療は多くの場合「対症療法」でしかなく、病気そのものを治しているわけではありません。病気を根本的に治す、あるいは病気を予防するためには栄養状態を改善させなければなりません。
当院では、どのような食事をしたらよいのかをアドバイスし、また、薬を使って必要なビタミンやミネラルを補うことも考慮しています。