減薬

「ポリファーマシー(多剤併用)」への取り組み

現在の高齢者医療における大きな課題の一つに、処方される薬の数が多すぎることが挙げられます。複数の疾患を抱える高齢者は、医療機関ごとに薬が処方され、合計するとかなりの種類になることが少なくありません。

症状が出るたびに薬が追加され、さらにその副作用に対して別の薬が処方される悪循環は「処方カスケード」と呼ばれ、注意が必要です。

知っておきたい「6種類以上」のリスク

東京大学医学部附属病院老年病科の秋下教授の研究では、薬の種類が6種類以上になると有害事象の発現率が急激に高まることが報告されています。

「クスリもリスク」— 総合的な診療による調整

当院は「かかりつけ医」として全身を総合的に診療することで、薬の数を適切にコントロールします。たとえ10種類の薬があっても、そこには必ず優先順位があります。
「クスリもリスク」と考え、真に必要な薬を厳選し、薬を減らすだけで体調が劇的に良くなったり、食欲が回復したりする症例を数多く経験しています。

在宅だからできる、確実な内服管理

種類が増えると管理が複雑になり、正確な内服が困難になります。在宅医療の強みは、実際の生活の場で飲み残し(残薬)の状況を直接確認できることです。

  • 服薬の簡素化:1日1〜2回への集約や、一包化(一つの袋にまとめる)を提案します。
  • 内服環境の整備:より確実に、安心して服用いただける環境を整えます。

ポリファーマシーに関する実際の改善事例などは、ブログにて詳しく紹介しています。

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