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呼吸を評価する前の準備

呼吸数や呼吸様式をみるために、患者に向かって「これから呼吸状態をみます」とか「呼吸数を数えるのでふつうに呼吸していてください」とか説明するのはおかしなことです。

患者さんが呼吸を意識すると、変に速くなったり遅くなったりして「不自然な呼吸」になってしまうからです。

かと言って、何も言わずにじっと患者の息遣いをみていると、「この人はいきなり黙りこんで何をしているのだろう?」と患者に不信感を抱かせることになります。

また、その沈黙に耐えられず、患者が何かを話し始めるかもしれません。

それでも呼吸の評価はできなくなります。

では呼吸を評価するにはどうすればよいのでしょうか?

私の実践している方法は、まず患者の脈(橈骨動脈)を触って「いかにも脈をみています」をいう雰囲気をだしつつ、実は呼吸をみるというものです。

同時に、本当に脈の診察も行うことができ、一石二鳥です。

さらに、手指の皮膚温や指先の色合い、冷や汗の有無、皮膚の張りなどもさりげなく確認できれば、さらに「所見とり名人」に近づけます。

「脈をみられているんだな」と患者が思えば、沈黙も不自然ではありませんし、患者がしゃべりだすということもまずありません。

 この事前準備により、スムーズに落ち着いて呼吸を評価することができます。

次回は、呼吸の数え方について説明する予定です。

(投稿者:斉藤 群大)