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在宅医療で関節リウマチを管理する方法

今回は在宅医療で関節リウマチを管理する方法について書いていきます。

関節リウマチの有病率は約1%と言われており、整形外科を標榜していなければ、だいたい訪問診療を受けている100人に1人くらいに関節リウマチの患者さんがいるくらいだと思われます。

在宅医療ではすでに診断がついている方がほとんどだと思いますが、既往のない方が手指のこわばりなどを訴えた場合、診断のため検査が必要になることがあります。
採血項目はリウマチ因子、抗CCP抗体、CRPです。
診断に関しては、ACR/EULAR関節リウマチ分類基準2010に従って、スコアを点数化すればできます。

在宅における関節リウマチの治療に関しては、「在宅整形が得意技になる本 飯島 治 南山堂」にも書いてあるようにステロイドが主体となってきます。

現在のリウマチ治療において中心的薬剤(アンカードラック)となるのはメトトレキサート(MTX)ですが、上述の本にもあるように、間質性肺炎の副作用がでる可能性があり、不調があっても訴えることが難しい方が多い在宅医療で使用するのは危険だと考えられます。(発見が遅れると命に関わります)
友人のリウマチ専門医も同様の意見でした。

そこで、処方例としてはステロイド性骨粗鬆症の治療を含め、以下が考えられます。

プレドニン錠5mg 1錠 分1 朝食後
セレコックス錠100mg 2錠 分2 朝夕食後
エディロールカプセル0.75μg 1C 分1 朝食後
ボンビバ注 月1回

プレドニンだけでコントロールできなければ、以下の追加も考慮。
アザルフィジン500~1000mg/日(薬疹、発熱、肝障害に注意)
リマチル100~200mg/日(薬疹、腎障害に注意)
リメタゾン2.5mg注 2週に1回

疾患活動性の評価に関しては、在宅では採血の必要のないCDAIが適していると思われます。
CDAI=圧痛関節数(0~28)+腫脹関節数(0~28)+医師の疾患活動性全般評価(VASで0~10cm)+患者の疾患活動性全般評価(VASで0~10cm)
寛解                        2.8以下
低疾患活動性    10以下
中等度疾患活動性  22以下
高度疾患活動性   22以上

(投稿者:斉藤 揚三)