敗血症の新基準 qSOFA
2017.11.20
2016年に新しい敗血症の定義が提案されました。
それは、qSOFA(Quick Sequential Organ Failure Assessment)です。
クイックソーファと言います。
感染症を疑った場合、以下の3項目のうち、2項目を満たす場合は敗血症の可能性ありと判断できます。
①呼吸数 22回/分以上
②意識変容(GCS 15未満)
③収縮期血圧 100以下
このスコアのすごいところは、全てバイタルサインだけで判断できることです。
そのため、採血結果をすぐにみることができない訪問診療では、とても頼りになる指標です。
とは言っても、認知症がある高齢者などでは、最初からGCS15未満に引っかかってしまうので、普段の意識レベルと比べてどうなのかをみることが大事です。
まとめると、呼吸数増加や意識変容、血圧低下をともなう発熱は敗血症の可能性があるということです。
こういった、バイタルサインの見方の勉強会を来月行いたいと思います。
詳しくは、お知らせ欄をご覧ください。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:在宅医療・訪問診療