ブログ

ブログトップ > 死亡直前の徴候について

カレンダー

2024年4月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

最近のブログ記事

カテゴリー

月別アーカイブ

  • 2024 (11)
  • 2023 (31)
  • 2022 (31)
  • 2021 (50)
  • 2020 (50)
  • 2019 (42)
  • 2018 (87)
  • 2017 (139)

死亡直前の徴候について

患者さんが看取りの時期に入った時に、いつごろ亡くなりそうなのかを予測することは大事です。なぜなら、最期に合わせたい方がいる場合に合わせることが出来きますし、御家族の心の準備もあります。

診察時には、毎回バイタルサインを測定しますが、亡くなる当日までバイタルサインは正常の事が多いので、予測には使えません。

今までの経験による第6感に頼ることもありますが、予測するのはとても難しいです。

森田達也先生が、死亡直前に起こる徴候が出現してから死亡するまでの時間(平均値)を調べています。

死前喘鳴 57時間

下顎呼吸 7.6時間

チアノーゼ 5.1時間

橈骨動脈触知不可 2.6時間

これをまとめると、下顎呼吸・チアノーゼ・橈骨動脈触知不可がみられる場合には、その日の内に亡くなる可能性が高いということになります。

しかし、こういった徴候がみられないからと言って、「今日は大丈夫」と言うこともできません。というのも、死亡直前に必ずこういった徴候が現れるとも限りませんし、約2割の方は急な病態の変化で亡くなるからです。

(投稿者:斉藤 揚三)