胃ろう周囲の肉芽の対策
2019.03.13
胃ろう周囲に不良肉芽(にくげ)ができ、痛みを訴える方がいました。胃ろうにはYガーゼ が当てられていました。
肉芽部分がYガーゼとくっつき、ガーゼ交換の度に出血していました。胃ろうの患者さんではよくある状況だと思います。
そこで、肉芽を収縮させる目的でリンデロンV軟膏を肉芽に塗布するように指導しました。また、肉芽にくっつきづらく、浸出液も吸収できるように、瑞光メディカルの「プラスモイストDC」をYガーゼのようにカットして当てました。ちなみに、リンデロンV軟膏は、プラスモイスト(肉芽に当たる部分)につけた方が良いです。
すると、肉芽は収縮し、現在は出血や痛みもなく落ち着いています。
我ながらいい方法だと思いましたが、調べてみると、瑞光メディカルのプラスモイストDCの商品情報にすでに以下のような記載がありました。
こんなところにもお勧めです。
● 粘稠度の高い浸出液なども吸収するので、皮膚疾患以外に、PEG刺入部、気管切開部のびらん・潰瘍などの保護にも適しています。
まとめ
胃ろうや気切部周囲に肉芽や潰瘍などの皮膚トラブルがある場合は、Yガーゼではなく、プラスモイストDCをYガーゼのようにカットして当てる方法が有用です。
プラスモイストDCはネット通販で5枚入り1200円くらいで買えます。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:在宅医療・訪問診療