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表皮剥離創の整復法

症例:80代男性。転倒し左肘の表皮剥離を受傷。受傷3時間後に診察。

一見すると、表皮が欠損しているように見えます。

しかし、よく観察すると、黄色い丸の部分に表皮が丸まっていることが分かりました。鑷子を用いて表皮を引っ張って戻すと、

ここまで戻すことができました。

これでもまだ整復は不十分なので、あとは表皮接合用テープ(ステリストリップ)を使って、最後の整復をします。

剥離した皮膚を戻したい方向(黄色い矢印の方向)にステリストリップを貼って、可能な限り正常の状態に戻します。

10日後。ほぼ治癒しています。

このように、できるだけ正常の皮膚に戻すことで、傷の治りも早くなります。

(投稿者:斉藤 揚三)