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褥創治療の症例③

症例:80歳代後半の女性

2カ月間の寝たきり状態により、右腸骨稜と右大転子部に黒色壊死を伴う褥創ができ、当院の訪問診療が開始されました。

初診時

エアマットレスを導入し、ご家族にOpen Wet-dressing Therapyの処置方法を指導しました。

初診から2日目に、局所麻酔下に黄色壊死組織のデブリドマンを施行しました(ドレナージ目的に十字に切開)。

右腸骨稜の褥創は約4カ月半で閉鎖しました。

右大転子部の褥創は約6カ月で閉鎖しました。初診時の写真を見返してもらうとひどい褥創ですが、ここまでの褥創でも、医療・介護経験のないご家族が処置をして、半年で治癒させることができました。

(投稿者:斉藤 揚三)