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【講演】高齢者の歩行の特徴

第95回日本整形外科学会学術総会において、「高齢者の歩行ー下肢障害の要因としての歩行動態とその予防法への試みー 橋本健史先生 慶應義塾大学スポーツ医学研究センター」という教育研修講演がありました。

高齢者の歩行の解析結果を示されましたが、高齢者のリハビリに応用できそうなので、講演内容をまとめてみました。

①運動としての歩行の重要性
軟骨への機械的刺激は、強度10〜15% strain、頻度1Hz 、多軸(垂直応力と剪断応力)が効果大
→これらは歩行時の応力に近く、歩行こそ関節軟骨の再生に最適な運動である!

②歩行解析の基礎
1歩行周期に硬い足と柔らかい足を2回繰り返す
歩行速度1.33m/s=80m/分=4.8km/hが最も効率的な歩行
歩行時のエネルギーの80-85%は足関節底屈力=歩行においては足関節底屈力が最も重要!

③高齢者の歩行の特徴 

高齢者と若年者の歩行比較
・足関節
足関節底屈角と底屈力が小さい
高齢者は外返しが大きい=足関節捻挫(他に、膝蓋大腿関節障害、足底腱膜炎、アキレス腱症)が起こりやすい

・膝関節
高齢者は膝が屈曲傾向 直立2足歩行になっておらず、鳥や恐竜の歩行パターンに近い
内転が大きく膝OAのリスク因子

・股関節
高齢者は股関節最大伸展が小さい=歩幅が減り、歩行速度も減少

④歩行による下肢障害とその予防
異常歩行は致死率増大、転倒リスク増、膝OAを引き起こす
高齢者の歩行能力改善策
1. つま先立ち訓練などで足関節底屈力の増大
2. タオルギャザーなどで足趾屈曲力の増大(バランス能力と相関)
3. ランジのような股関節伸展ストレッチ
4. 週1時間(1日9分)の4METs以上の運動(早歩きなど)で低速度歩行を改善
5. うつ状態、腰痛、膝痛、多剤併用を改善する

⑤Wearble sensorによる歩行解析
Wearble sensorでreal-time feedbackの可能性

(投稿者:斉藤 揚三)