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高齢者の表皮剥離創の治療について

高齢者の皮膚は非常に脆く、ちょっとしたことで表皮剥離や内出血が起こります。

在宅医療をしていると、縫合が必要な傷というのはほとんどなく、ほとんどがテープ固定で対応できます。

症例 87歳 女性

入所中の施設の外で転倒し、左前腕の表皮剥離創を受傷しました。
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外での怪我であっため、創内に砂が混入していました。水道水で中の砂を可及的に除去。
そして、皮膚をできるだけ元の位置に戻しました。
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ステリストリップを貼り、その上に大きめの絆創膏でドレッシングしました。絆創膏はよごれたら交換で良いです。
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受傷2週間後の状態です↓皮膚は生着しほとんど治っています。念のためフィルム保護としました。
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受傷5週間後の状態です↓ほとんど痕はありません。
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消毒やガーゼなどは一切不要です。
受傷から時間がたってしまうと、皮膚を元の位置に戻せないことがあるので、できるだけ早い処置が望ましいです。
皮膚を戻さなくても、湿潤療法をしていればいずれ治りますが、時間はかかりますので、できるだけ受傷後に皮膚を元の位置に戻すのがポイントです。
抗生剤の内服も不要です。

(投稿者:斉藤 揚三)