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「人生の心づもりお話会」に参加しました

 

先日、11月29日(土)に若柳公民館で開催された、しゃべって書いてわたしの心づもり『わたしのきぼうノート書きっこ会』に参加してきました!

講師は、岩手県立中部病院副院長の星野彰先生。実は先生は、私が研修医だった頃に大変お世話になった先生なんです。当時から約20年が経過していますが、月日を感じさせない先生のすごいエネルギーとバイタリティに、本当に驚かされました。

会場は、席が足りなくなるほどの超満員!100人以上の地域の方々が集まり、皆さんの熱気がすごくて、このテーマへの関心の高さが伺えました。

現在、星野先生は病院という枠を飛び出し、北上市職員など多職種と連携しながら、「わたしのきぼうノート」の普及に尽力されているとのこと。活動の場を病院の外にも広げ、地域全体で「自分らしい最期」を考える取り組みをされていることに、深く感動しました。

先生の楽しい語り口調と、具体的な事例を交えた分かりやすい説明を聞いた後に、参加者全員でノートを実際に書いていくという実践的な時間は、あっという間に2時間が過ぎていきました。参加された方は皆、大満足だったのではないでしょうか。

私も実際に「わたしのきぼうノート」を書いてみて、その意義の大きさを実感しました。

ノートを書くという行為は、単なる意思表示の記録ではありません。それは、今までの人生を振り返り、これからをより良く生きるための主体的なきっかけになるということです。

病気や認知症などで意思疎通が難しくなる前に、自分の希望を書き記したり、家族と話し合って共有しておくこと。そうすることで、もしもの時に、誰もが納得し、より良い選択ができるようになります。これは、医療の現場において、患者さん自身とご家族の不安を大きく軽減する鍵となります。

今回、星野先生から学ばせていただいたことは、日々の診療における私の姿勢を改めて見直す、貴重な機会となりました。

医療は単に病気を治すだけでなく、患者さんお一人お一人の「こう生きたい!」という希望に寄り添うことも大切だと考えています。

今回の学びを活かし、これからも患者さんやご家族との対話を大切に、皆さまが安心して自分らしく毎日を送れるよう、今まで以上に心を込めた医療を提供していきたいと思います。

星野先生、貴重な学びを本当にありがとうございました!

(投稿者:斉藤 揚三)