やってはいけないウォーキング
2018.01.26
『やってはいけないウォーキング 青栁幸利 SB新書』
この本は、筆者が行った中之条研究(群馬県中之条町の住民5000人の15年間、24時間365日の身体活動と健康の関係を調査した研究)から、どのような身体活動が健康に良かったのかについての考察が書かれています。30分くらいで読める平易な本ですが、とても勉強になりました。
本書のエッセンスだけまとめると、
- 1日8000歩、中等度の運動(何とか会話ができる程度の強度の運動)20分があらゆる病気の発症率が下がる黄金律である。
- 1日10000歩、中等度の運動30分はメタボリックシンドロームには有効。
- 1日10000歩以上だと免疫力が下がってしまい、逆に病気になる。
- ウォーキングがいい理由は体温を理想的にできるから(体温が1℃上がると免疫力は60%アップする)。
- 就寝時の体温を少しでも高くすることで快眠できるから、運動は夕方5時から始めると良い。
- 起床後1時間以内はウォーキングには危険な時間帯。
- スウェーデンのカロリンスカ研究所は「1日20分程度の中等度の運動を2か月間続けることで長寿遺伝子のスイッチが入る」ことを証明した。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:書評