インフルエンザワクチンの予防接種
2017.10.31
10月末から当院でもインフルエンザワクチンの予防接種が始まりました。
今年はワクチンの供給量が減っているので、当院ではまず、高齢者を優先に接種しています。
患者さんの中には、「いままでかかったことがないから大丈夫」「外に行かないから大丈夫」などといわれる方がいて、そういう方には無理には接種していませんが、高齢者には接種を勧めています。
高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015によると、インフルエンザワクチンは、高齢者で接種が勧められる。特に、呼吸・循環系の基礎疾患を有する者に勧められる(エビデンスの質:高、推奨度:高)とあります。
インフルエンザワクチンで高齢者のインフルエンザによる死亡のリスクを48%減らす、心血管イベントのリスクを64%下げる、インフルエンザ関連肺炎を57%減らすという報告もあります。
インフルエンザワクチンを接種したからと言って、インフルエンザにかからないわけではありませんが、かかったとしても重症化を防いでくれるので、高齢者は是非接種することをお勧めします。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:在宅医療・訪問診療