ガスターせん妄
2017.08.24
ガスター等のH2ブロッカーを長期間使用することで、高齢者の認知機能が低下するリスクが報告されています。
日本老年医学会が出している「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」では、H2ブロッカーは「中止を考慮すべき薬」に分類されています。
ガスターは整形外科領域ではNSAIDsの胃潰瘍予防などで、気軽に使われていると思いますが、せん妄を引き起こす可能性があることは意外と知られていません。
ガスターは腎排泄型の薬なので、特に腎機能が低下している高齢者などは血中濃度が上昇し、せん妄を起こりやすくなります。
高齢者がせん妄を起こしたときには、ひょっとしたらガスターのせいかもと疑うことが必要です。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:薬剤