デパス依存について
2017.09.08
デパスはベンゾジアゼピン系抗不安薬です。
精神科の先生が言うには、デパスは依存を作る最悪な薬なのだそうです。
デパスは短時間型で半減期が6時間と短いです。
よく効いてすぐに効果が切れるために依存を作ってしまいます。
そのため、デパス依存が社会問題にもなり、向精神薬に指定されることになり、2016年11月1日から30日間の処方制限がつけられるようになりました。
これまでは抗不安薬としてだけではなく、催眠作用があるため眠剤として、また筋弛緩作用があるので肩こりなどにも処方されてきました。
しかし依存の問題に加えて、高齢者には特に問題で、筋弛緩作用が強いので転倒や誤嚥のリスクが上がります。
また、当ブログでも取り上げていますが、ベンゾジアゼピン系なので、認知機能の低下、せん妄のリスクも上げてしまいます。
依存を防ぐ一番の方法はデパスを新規で処方しないことだと考えています。
(投稿者:斉藤 揚三)