パーキンソン病 少しずつ減薬すれば良くなる!
2019.12.10
『パーキンソン病 少しずつ減薬すれば良くなる! ブックマン社 中坂義邦』
筆者は神経内科医で、横浜で神経内科のクリニックを開業されています。自らを「減薬医」と名乗っており、とても潔いです。
本書によれば、神経内科領域でも薬剤の多剤併用・加療投与による薬害が起こっており、減薬によって症状が改善した症例が多数載っています。
症例をみると、筆者は、高齢者のパーキンソン病では、内服薬はレボドパ(せいぜい400mg/日まで)、アマンタジン(シンメトリル®)、ロチゴチン(ニュープロパッチ®)の少量投与程度にしているようです。
当院でもできるだけ減薬する治療方針としており、本書の方針に賛同します。
本書を力にして、さらなる減薬に取り組んでいきたいと思います。
(投稿者:斉藤 揚三)