ポリファーマシー
2017.04.10
One of the first duties of the physician is to educate the masses not to take medicines. -Sir William Osler
“臨床医が行うべき責務は、薬を飲まないよう大衆を教育することである。”
ポリファーマシーという言葉が最近言われるようになりました。
ポリファーマシーとは何かというと、薬剤の多剤投与(5~6剤以上)で有害事象が起こっている状態を言います。
東京大学老年病科 秋下教授が、『薬は5種類まで 中高年の賢い薬の飲み方』(PHP新書)という本で、多剤投与による危険性を一般にむけても警鐘されています。
薬は5種類以上で転倒リスクが高まるとも言われています。
当院でもできるだけ処方薬を減らし、必要な薬のみ処方するように心がけています。
以下 パラダイムシフト好き外科医のブログ より抜粋
私は新規の入院患者さんが来た時、ほとんどの内服薬を切ります。
全然自慢にならないけど、切った処方薬の累計数は、日本一だと自負しています。
10種類とか、一気に切ります。
処方医に気を使って・・・とか、この薬は必要だから・・・とか、そんな感覚は一切ありません。
とにかく、切って切って、切りまくる。
昔の剣豪ですね。
切って患者さんに具体的に問題が生じたこと、一度もありません。
当院もこの姿勢を見習いたいと思います。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:ポリファーマシー