モーラステープによる光接触皮膚炎
2018.05.10
夏井先生のホームページに、モーラステープ(ケトプロフェンを含有する湿布)によって光接触皮膚炎の副作用がでてしまった方のブログが紹介されていました。
光接触皮膚炎に関しては知っていましたが、湿布一枚でこんなにもなってしまうのかと驚きました。副作用出現後の初期対応も失敗だったと思います。
モーラステープは湿布の中でも有名で、患者さんから指定されることも多いです。
医師は気軽に湿布を処方していますが、光接触皮膚炎はいざ起きてしまうと悲惨な結果になってしまうことを認識しておかなければならないと思いました。
湿布を剥がしたとしても、薬剤が皮膚に残っていれば起きてしまうというのが光接触皮膚炎の怖いところです。実際、薬剤は1か月間くらいは残るようです。
対策としては、外に出ることが多いような活動性の高い人にはケトプロフェンを含有する湿布は処方しない、露出性の高い部分への使用を控える、などでしょうか。
ちなみに、同様の注意が必要な薬剤は他にもあります(外用薬に限らず内服薬にも!)。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:薬剤