吸入の工夫について
2017.12.18
朝晩寒くなってきたせいか、喘息発作を起こす患者さんが増えてきています。
喘息治療のガイドラインでは、吸入ステロイドが第1選択薬になっています。
しかし、訪問診療を受けている患者さんは高齢の方がほとんどで吸入薬を処方してもうまく吸えない方が多いです。
そこで、マスクタイプのスペーサー(エアロチャンバー)を使うと、呼吸をするだけで確実に吸入させることができます。価格は4000円くらいです。保険収載品ではないため自費で購入してもらっています。
介護者がしっかりしていれば、確実に吸入させることができます。
使い方としては、
①吸入器を良く振ってからキャップを外し、吸入器、スペーサー、マスクを正しい位置に合わせてセットします。
②薬を噴射します。
③マスクを完全に顔にフィットするようにあて、ゆっくりと呼吸してもらいます。5回程度呼吸したら終了になります。1回2吸入の場合は②→③をもう一度繰り返します。
④吸入後は口に残った薬を洗い流すためにうがいをします。うがいが出来ない方は水を飲みます。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:在宅医療・訪問診療