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在宅医療における体重測定の意義

体重測定は、立てる方であれば容易に行うことができ、体重を測りその経時的な変化をみることで、多くの事を知ることができるので、非常に重要であると考えています。

体重が減ってきているのであれば、老衰の過程かもしれませんし、悪性腫瘍が背景にある可能性もあります。

体重が増えている場合は、心不全が増悪している可能性があります。

心不全で入院する患者さんは、入院の約30日前から徐々に体重が増加し、1週間前から急激に体重増加がみられるという論文があります↓
Chaudhy Sl, et al. Patterns of weight change preceding hospitalization for heart failure.Circulation.116(14):1549-54,2007

 

当院では、心不全で入院歴がある方には、少なくても週1回は体重測定をするようにお願いしています。その上で、「1週間で2kg以上体重が増えた場合には連絡してください」と伝えています。

とある施設さんでは、訪問診療時にこのようなバイタルサインの表を見せてくれます。しっかり体重測定がされていて、とても参考になります。

 

この施設さんのように、体重もバイタルサインに含めるべきだと考えます。

当院では、一人暮らしで自分で体重が測れない方には、訪問診療時に体重計を持っていって測ることもしています。

(投稿者:斉藤 揚三)