大転子部2度褥創の症例
2021.04.01
症例:90代女性
歩行が困難になり訪問診療が開始されました。初診時、右大転子部に2度褥創がみられました。
家族の介護力を考えると、連日の処置は難しいのではないかと判断しました。
あえて処置は指導せず、マットレスを低反発マットレスに変更することだけにしました。(トイレ時のみシルバーカーで歩行するとのことだったので、ベッドに座ることができるように、エアマットレスにはしませんでした。)
42日後ですが、まったく処置をしなかったにも関わらず、褥創は上皮化しました。この間、ほぼ寝たきり状態のADLに変化はありません。
褥創治療において、体圧管理がいかに重要であるかを示すために載せてみました。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:褥創治療