第4回在宅医療勉強会の報告
2017.12.06
H29.12.5 当院主催の第4回在宅医療勉強会が無事終了しました。
今回は、ドリームパルでの開催、また事前予約をとらなかったため、どのくらいの方に来ていただけるのか当日まで分かりませんでしたが、結果的に68名の方々に来ていただけました。
最後にアンケートを書いていただきましたが、おおむね好意的な感想が書いてあったので、ほっとしました。
今回は「バイタルサインの見方、考え方」の題で、普段医師がどのようなことに気を付けてみているのか、また医師に報告すべき時はどのような時なのかなどについてお話ししました。
仕事の都合で参加できなかった方もいると思いますので、勉強会の要点を簡単に記載したいと思います。
・急性の病態ではバイタルサインは必ず変化するので、バイタルサインの異常を軽視してはいけない。
・バイタルサインで一番重要なのは呼吸数だが、最も無視されている。
・呼吸数は20回/分以上を異常とする。
・SpO2と呼吸数はセットで評価する。SpO2のみで呼吸を評価してはいけない。
・血圧が低い場合は脈拍数をみて、収縮期血圧<脈拍数の場合は、ショックの可能性がある。
・体温が高い場合は脈拍数をみて、1℃上昇につき20回以上脈拍数が増えているようであれば、細菌感染症の可能性がある。
・38℃以上の熱がある場合に、脈拍数が90回以上あるいは呼吸数が20回以上あれば敗血症が疑われるので医師に連絡する。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:在宅医療・訪問診療