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練馬光が丘病院「傷の治療センター」を見学してきました

以前から行きたいと思っていた、練馬光が丘病院「傷の治療センター」の夏井睦先生の外来を見学してきました。ここで行われている治療は「湿潤療法」という方法で、傷に対する消毒をせず、ガーゼも使わないというものです。私が医師になったころは常識とされていた「傷に対する消毒とガーゼ」を「百害あって一利なし」と切り捨て、傷を「痛くなく、早く、きれいに」治す治療法(湿潤療法)を確立したのが夏井先生なのです。

私は医者になったばかりの研修医のころにこの理論に触れ、その非の打ち所のなさに脱帽し、研修医のくせに指導医のやり方を踏襲せずに湿潤療法を実践することにしました。それから現在に至るまで患者さんに対してはもちろんのこと、自分や家族、ペットのケガにまで実践してきましたが、本当に「痛くなく、早く、きれいに」治るのです。

今回、意を決して外来見学に行ってきましたが、夏井先生の患者さんとの軽快なトークは漫才でも見に来たかのようで、笑っているうちに傷の処置が終わっているような、まさに「流れるような」診療風景でした。また夏井先生の指示のもと傷を処置する看護師さんの手際は、マジックショーでも見ているかのようでした。「漫才」と「マジックショー」を同時に見て驚愕しているうちに見学時間があっという間に過ぎてしまいました。

当院では主に褥瘡(とこずれ)の治療に湿潤療法を応用し、すでに素晴らしい治療成績を上げているのですが、さらに改良するヒントをいろいろと得てきました。

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(投稿者:斉藤 群大)