臀部褥瘡の症例
2025.10.03
ADLが車椅子レベルの患者さんの臀部の赤みがなかなか良くならないとの相談がありました。
原因は車椅子乗車時の体圧にあるのではないかと思われました。

車椅子の座面には介護用クッションが入っていました。

体圧を測定してみると、36.1mmHgでした。

体圧は50mmHg以下にはなっていますが、より除圧を徹底するために、ケアマネージャーさんに座面のクッションを高機能のクッションに変更するように依頼しました。
1ヶ月後。フィルムが貼ってあるので分かりづらいですが、皮膚状態は大分改善していました。

ロホクッションが入っていました。
体圧を測定してみると、31.7mmHgでした。以前より低下しています。

当院では、患者さんの生活スタイルや褥瘡の部位から褥瘡の原因を考え、原因に対してアプローチすることを心がけています。
訪問診療は、患者さんの生活の場を実際に見ることができるので、褥瘡治療をする上でメリットになっていると思います。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:褥創治療