臀部1度褥瘡の症例
2025.03.11
80代男性。
臀部が赤いため、ケアマネージャーさんから、低反発マットレスと座位用のクッションが導入された患者さんがいました。
しかし、なかなか良くならないとのことで相談されました。

臀部の体圧を測定してみると、仰臥位では24.7mmHgで、座位では44.0mmHgでした。


この患者さんは座位でいることが多く、体圧測定の結果からも、褥瘡の原因は長時間の座位であることは明らかでした。
すでに、座位用のクッションが導入されていましたが、十分に除圧ができていないようでした。

そこで、体圧分散ができるクッションへの変更をケアマネージャーさんに依頼しました。
導入されたのが、パワークッション(molten)というものでした。電動で除圧するタイプのクッションでした。

導入されて、約1ヶ月後の写真ですが、臀部の赤みはすっかり良くなりました。

この症例からも明らかなように、褥瘡を治すのには原因の除去(=除圧)が一番大切です。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:褥創治療