褥創治療の症例
2019.10.03
症例
80歳台女性
訪問診療に至るまでの経過:
寝たきり状態となり、体のいたるところに褥創ができた。病院を受診したところ、臀部褥創が感染しており入院した。治療により感染は制御されたが、褥創がある状態で自宅退院となった。
初診時の状態です。右臀部に4度褥創、右大転子部・左下腿に3度褥創がみられました。
病院で使われていたイソジンシュガーは中止。黄色壊死組織は一部デブリードマンしました。
処置は1日1回の洗浄と穴あきポリ袋入りオムツで覆うように指示。処置は家族と訪問看護師さんに依頼しました。また、亜鉛補充目的でプロマックD錠を処方しました。
その後、わずか2ヶ月弱で、ここまで閉鎖しました。
79日目で右臀部、左下腿部は完全に閉鎖しました。
右大転子部には不良肉芽がみられたので、肉芽を退縮させる目的でリンデロンV軟膏を使いました。
右大転子部は時間がかかりましたが、約半年で完全に閉鎖しました。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:褥創治療