長友佑都の食事革命
2017.10.23
長友選手が体幹トレーニングやヨガを取り入れていることは知っていましたが、食事にもこだわっているというのは本書を読んで初めて知りました。
2015年のシーズンに、度重なる怪我に見舞われ、思うような成績を残せなかった長友選手は、選手生命の危機を感じ、2016年から食事改革に取り組んだようです。
詳しくは本書を読んでもらえば分かりますが、食事に対してのかなりのこだわりが分かります。ほんの少しの判断ミスや感覚の違いで勝負が決まってしまう厳しい世界で生きるためには、体作りの材料となる良質な食事を選択することが必要との考えからです。一流のスポーツ選手にとっては、食事もトレーニングの一環なのだと分かります。
そのこだわりの一部を抜粋すると「白い砂糖を断ち、甘みはフルーツやはちみつで摂る」「時間が経った油料理は口にしない」「オメガ3系の油を摂る」「野菜くずの出汁(ベジブロス)を使う」「乾物でミネラルを補給する」などです。
興味深かったのが、糖質制限食を実践したがエネルギー不足を感じ、現在は適度に炭水化物も摂取しているところです。ここら辺は、体の感覚に合わせて調整しているとのことで、バランス感覚にも優れていると感じました。
こういったこだわりを実践できるのも、専属シェフや姉が食事のサポートしてくれているからで、周りの環境にも恵まれていると思います。本書の内容の全てを実践することは一般人には難しいですが、その一部でも生活の中に取り入れられればいいのではないかと思います。
これからワールドカップが始まりますから、食事改革した背景も知りながら、長友選手のパフォーマンスに注目していきたいと思っています。
(投稿者:斉藤 揚三)