高齢者の腹部の皮膚炎
2021.05.14
高齢者において、腰が高度に曲がっている場合(亀背と言います)、腹部の皮膚が折りたたまれるように重なり、垢や汗により雑菌や真菌が繁殖し皮膚炎を起こすことがあります。乳房の下も同じようにただれやすいです。特に汗をかきやすい、これからの時期によくみられます。
診察時には、腹部の皮膚を伸ばして観察することが必要です。
清潔を保つために、毎日、清拭するかお湯で洗ってもらい、プロペトを塗布するように指示しました。2週間後にはすっかり良くなりました。
この方はプロぺトで良くなりましたが、場合によっては、ステロイド外用剤や抗真菌薬が必要になることもあります。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:在宅医療・訪問診療