高齢者の転倒予防
2017.09.15
転倒に対する運動介入の効果
この論文は、高齢者の転倒予防に関するRCTのメタアナリシスです。
結論として、運動により転倒を17%減らせるようです。
上の表を見てもらうと分かるように、転倒予防に最も効果が高かったプログラムは、
高強度の運動介入(50時間を超える)でかつウォーキングを含めないバランス訓練を含むプログラムでした。(RR 0.58)
バランス訓練が転倒予防に効果的なのも分かりますが、驚くことに、バランス訓練をしないでウォーキングをすると逆に転倒が増えるのです。(RR 1.20)
すなわち、転倒リスクの高い高齢者に、安易に「歩け」というのは無責任な対応になるのです。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:リハビリ