CURB-65
2017.11.03
肺炎治療を外来でするか、入院でするかについていい指標があります。
CURB-65というスコアリングです。
頭文字を一つずつとっています。
Confusion:意識障害
Urea : BUN 20mg/dL 以上
Respiratory Rate:呼吸数 30回/分 以上
Blood Pressure:血圧 90/60mmHg 以下
65:65歳以上
死亡率:(0~1点)2%、(2~3点)15%、(4~5点)50%
2点以上なら入院治療が望ましいと言われています。
Urea以外は、バイタルサインだけで判断することができます。バイタルサインの重要性が改めて分かります。
訪問診療を受けている患者さんは、ほとんどが65歳以上なので、この時点で1点。あとは、呼吸数が30回/分以上か、収縮期血圧が90以下であるだけで入院適応があるということになります。
しかし、この基準はあくまで目安であり、基準以下でも社会的な理由で入院となることもありますし、逆に基準を満たしていても、そもそも看取り段階の場合は在宅で加療することもありますので、ケースバイケースでの対応となります。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:在宅医療・訪問診療