CVポート地域連携セミナー2024
2024.09.09
2024/8/31 CVポート地域連携セミナー2024に参加してきました。
CVポートを管理することは少なからずあるので参加しましたが、非常に勉強になりました。
合併症を防ぐには、以下の点に留意が必要とのことでした。
・ポート本体の露出を防ぐために、穿刺部位は毎回変える。
・感染を防ぐためには、穿刺において、ポートを設置した時と同じような無菌的操作(手洗い、手袋)が必要。消毒はクロルヘキシジンが推奨される。内側から外側に向けて同心円状に30秒以上かけて消毒し、2分以上おいてしっかり乾かす。
・血栓を予防するために、パルシングフラッシュという手技を教えてもらいました。これは、約1mlずつ断続的にフラッシュする方法。カテーテル内に乱流がおこることで、血液を押し流す効果を高めるとのこと。
ポートの露出やポート・カテーテル感染、カテーテル内血栓は、こちらの手技によって予防できる。これらが起こると、ポート抜去が必要になり、治療が中断されるなど、患者さんの不利益が大きくなる。上にあげた手技は非常に面倒だが、面倒なことにこそ価値があるのではないかとのことでした。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:在宅医療・訪問診療