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SIRS診断基準の実臨床での使い方

施設スタッフに、「患者さんが何℃以上であれば連絡したほうがよいですか?」と聞かれることがよくあります。

一応、「38℃以上になれば連絡してください」などど答えていますが、実際は、医師は熱だけで重症度を判断しているわけではありません。他のバイタルサインと合わせて、重症度を判断しています。

38℃以上の熱がでている方がいた場合、脈拍や呼吸数に注目してください!

脈拍が90回/分以上だったり、呼吸数が20回/分以上の場合は、重症の可能性があります。

この根拠はSIRS(全身性炎症症候群)の診断基準です。

SIRS
①体温>38℃または<36℃
②心拍数>90/分
③呼吸数>20/分またはPaCO2<32 torr
④白血球数>1,2000,<4000/mm3または未熟顆粒球>10%
の2項目以上をみたす病態と定義される。

SIRSは敗血症の診断に古典的に用いられていた指標(現在はqSOFAを使う)ですが、熱が出ている際の重症判断のスクリーニングに使うのが良いです。

冒頭の質問には、「体温が38℃以上でなおかつ、脈拍が90回以上、あるいは呼吸数が20回以上であれば連絡してください」と本来は答えたいのです。

(投稿者:斉藤 揚三)