宮城県栗原市で訪問診療をしています。日々の訪問診療の中で気がついたことなどを発信しています。当ブログの記事を参考にしたり、真似たりすることによって生じたいかなる不利益に対しても、当院では責任を負いかねます。また、個別の医療相談にも応じられませんのでご了承ください。
頓服薬の工夫 »
訪問診療で患者さんの残薬を確認したところ、頓服の薬が以下のような袋に入っていました。 一人暮らしで、薬の管理が難しい患者さんで、薬剤師の居宅療養管理指導で入ってもらっていた方です。 薬剤師が気を利かせて作ってくれたのだと … “頓服薬の工夫” の続きを読む
非ベンゾジアゼピン系 »
ベンゾジアゼピンには依存、転倒、骨折、認知機能低下、せん妄など様々な問題があります。 そこで、非ベンゾジアゼピン系を使えばベンゾジアゼピンの問題は解決するでしょうか? まず、半減期についてまとめてみます。 薬剤 一般名 … “非ベンゾジアゼピン系” の続きを読む
テリボン皮下注28.2μgオートインジェクター »
骨粗鬆症治療剤 テリボンの新剤形である『テリボン皮下注28.2μgオートインジェクター』が発売されました。 今回発売されたのは、週2回の製剤で、在宅自己注射ができる製剤です。 今までのテリボンは週1回の製剤で、診察時に注 … “テリボン皮下注28.2μgオートインジェクター” の続きを読む
降圧薬は夜飲むと良い? »
2019/10/22 降圧薬(高血圧の薬)の内服のタイミングと心血管疾患の発症に関する論文が発表されました↓ Bedtime hypertension treatment improves cardiovascular … “降圧薬は夜飲むと良い?” の続きを読む
ホクナリンテープの注意点 »
ホクナリンテープは「咳止めテープ」などとして気軽に使われたりしているようですが、本来はそのような薬ではありません。 ホクナリンテープは「長時間作用型の気管支拡張薬」です。 貼付してから8~12時間後に最高血中濃度に達し、 … “ホクナリンテープの注意点” の続きを読む
在宅医療におけるゾフルーザの使用について »
当地域でも、インフルエンザが流行し始めてきています。 2018年3月に新規インフルエンザ治療薬の「ゾフルーザ」が発売され、実質的には今シーズンから使われています。 今までのインフルエンザ治療薬としては、ノイラミニダーゼ阻 … “在宅医療におけるゾフルーザの使用について” の続きを読む
在宅医療における糖尿病治療 »
2016年5月に日本糖尿病学会と日本老年医学会で示された「高齢糖尿病患者の血糖コントロール目標」で画期的だったのは、HbA1cの下限が設定されたことです。 合併症予防のためのコントロール目標はHbA1c 7.0%未満です … “在宅医療における糖尿病治療” の続きを読む
在宅医療における不適切な処方 »
Onda M,et al.Identification and prevalence of adverse drug events caused by potentially inappropriate medicati … “在宅医療における不適切な処方” の続きを読む
薬剤性パーキンソン »
パーキンソン病は、中脳黒質のドパミン神経細胞の変性を主体とする進行性の疾患です。 パーキンソン病の4大症状としては、振戦、筋固縮、無動、姿勢反射障害があります。 具体的な症状を上げると、「動作が遅くなった」、「声が小さく … “薬剤性パーキンソン” の続きを読む
ノベルジン錠について »
最近、低亜鉛血症に対して、亜鉛製剤であるノベルジンという薬が処方できるようになっています。 当院では潜在的な亜鉛不足を積極的に疑い、問診をした上で、疑わしい場合には血中亜鉛濃度も測定しています。そうすると、亜鉛欠乏の方が … “ノベルジン錠について” の続きを読む