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寝たきりにならないための食事

中年期までは食べすぎによるメタボリックシンドロームが問題になりますが、高齢者では食べなさすぎによる低栄養が問題になります。

そのため、中年者と高齢者では栄養指導の内容が異なってきます。

栄養状態を評価する上で指標になるのが、血清アルブミンという血液中のたんぱく質の量です。

人間総合科学大学の熊谷修教授の調査では、血清アルブミン値が4.3以上の人たちは、4.2以下の人たちに比べて筋力が衰える程度(調査では最大歩行速度で評価)が統計学的に明らかに低かったそうです。

つまり、血清アルブミン値が低いと、寝たきりになりやすいと言うことができます。

また、東京都健康長寿医療センターの新開省二先生の調査(東京都小金井市と秋田県南外村、合わせて約1,150人の高齢者を対象した20年にわたる追跡調査)では、血清アルブミン値が低いと、生存率が低下し、認知症・脳卒中・心臓病のリスクが上がると報告しています。

当院では、主に高齢者の診療をしていますが、採血をしてみても血清アルブミン値が4.3を超えている方はまずいません。

血清アルブミン値を上げるためには、動物性のたんぱく質(肉、魚、卵、乳製品)を積極的にとる必要があります。それには、ご飯よりおかずを、さっぱりしたものよりこってりしたものを摂るように心がければよいです。

しかし、好きではないものを無理に強制することもストレスとなり良くないので、診療では「できれば上記のものを食べるといいですよ」というアドバイス程度にしています。

高齢者の方の血液検査の結果をもらったら、血清アルブミン値に注目してみて下さい。

(投稿者:斉藤 揚三)