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減薬により精神状態が安定した症例

症例:80代女性 施設入居中 要介護4

既往歴:冠動脈バイパス術、洞不全症候群、ペースメーカー植え込み術後(電池切れ)、口舌ジスキネジア

在宅医療に至った経緯:脂質異常症、便秘症、甲状腺機能低下症、低カリウム血症、認知症の診断で近医に通院していたが、通院が困難になっているため当院の在宅医療を希望された。

<前医の処方>
チラージンS錠50μg 1錠 
チラージンS錠25μg 1錠(隔日)
ダイアート錠30mg 1錠
パリエット錠10mg 1錠
バイアスピリン錠100mg 1錠
ベシケア錠5mg 1錠
フェブリク錠10mg
ワーファリン錠1mg 1錠
ワーファリン錠0.5mg 0.5錠
メインテート錠0.625mg 2錠 分1 朝食後
クレストール錠2.5mg 1錠 分1 夕食後
アミティーザカプセル12μg 2C
酸化マグネシウム錠250mg 2錠
塩化カリウム徐放錠600mg 4錠
デパス細粒1% 0.06g 分2 朝夕食後
フォリアミン錠5mg 3錠
ワソラン錠40mg 3錠 分3 毎食後
アモバン錠10mg 1錠
デジレル錠25mg 1錠
セロクエル錠25mg 1錠
センノシド錠12mg 1錠 分1 就寝前
リンゼス錠0.25mg 1錠 分1 朝食前 

経過や血液検査をみながら内服薬を徐々に減らし、約3ヶ月で、内服薬を20種類から10種類に減らしました↓

<現在の処方>
チラージンS錠50μg 1錠 
チラージンS錠25μg 1錠
アルダクトンA錠25mg 1錠
タケキャブ錠20mg 1錠
バイアスピリン錠100mg 1錠 
メインテート錠0.625mg 2錠 分1 朝食後
クレストール錠2.5mg 1錠 分1 夕食後
モビコール配合内容剤LD 3包 分3 毎食後
デエビゴ錠5mg 1錠
セロクエル錠25mg 1錠
センノシド錠12mg 1錠 分1 就寝前

初診時は、夜間せん妄、徘徊(ふらつきあり転倒を繰り返す)、妄想(子供がいる、娘が来ている)があり、たまに興奮、易怒、弄便、脱衣などの問題行動がみられました。
減薬したことで問題行動はなくなり、受け答えが良くなり、夜も眠れるようになりました。

(投稿者:斉藤 揚三)