ビニールカーテン
2021.01.22
訪問診療をしている介護施設のいくつかに、入口に飛沫感染防止のためのビニールカーテンが設置されているところがあります。
そこでは、ビニールカーテンを暖簾のようにしてくぐって施設内に入ることになります。
「感染予防には意味がないと思いますよ」とスタッフの方にはやんわりとお話しするのですが、ビニールカーテンが撤去される様子はありません。
ビニールカーテンをすることで、外部からのウイルスの侵入を防ごうとしているのかもしれませんが、防げないのみならず、むしろ感染を拡大させる可能性があります。
ビニールカーテンにウイルスの含まれている飛沫が付着した場合、そこに手が触れてしまえば、手によってウイルスを運ぶことになります。つまり、ビニールカーテンが感染源になってしまうのです。
それを防止するためには、こまめにビニールカーテンを消毒すればよいのですが、そもそもそこまでしてビニールカーテンをする意味はあるでしょうか。
それよりも、入居者にマスクの着用を徹底させることの方が、感染予防には効果的だと思います。
(投稿者:斉藤 揚三)
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