寝たきりよりも座りきり
2017.09.22
2016/11/17 日本慢性期医療協会の武久会長が、寝たきりの患者を半分に減らすために、10カ条のスローガンを発表しました。
その8に「寝たきりよりも座りきり」というスローガンがありました。
座ることにより心肺機能に負荷がかかり、身体機能の回復につながるとしています。
これはとても良いスローガンだと思います。
当院でも寝たきりの患者さんを多く診ていますが、その方のリハビリをどうするのかというのが問題になります。
しかし、ベッドをギャッチアップするだけでも、あるいは車いすに移乗するだけでも立派なリハビリになります。
座ることさえできれば、デイサービスにも行けて、寝たきり状態よりも行動の幅が広がっていきます。
患者さんのご家族があきらめてはいけません。
寝たきり状態にしないために「寝たきりよりも座りきり」をスローガンにして、起こしていってほしいです。
※寝たきり状態が長い方を急に起こすと、血圧が下がることがあります。
※座ることで、臀部の褥瘡のリスクは高まります。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:リハビリ