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整形外科薬の減薬

症例:80代男性 

在宅医療に至った経緯:6年前に腰部脊柱管狭窄症の手術を受けた。脱水症や誤嚥性肺炎で入院したことで廃用が進み、通院が困難になり在宅医療を希望された。

初診時のADL:車いすに一部介助で移乗し、自走できる程度。

この患者さんは、内科と整形外科に通院していて、内科では6剤、整形外科では下記の5剤で、計11剤を内服していました。

<前医整形外科の処方>

ノイロトロピン錠 4錠
リリカOD錠25mg 4錠 分2 朝夕食後
オパルモン錠5μg 3錠
トラムセット配合錠 3錠 分3 毎食後
ツムラ牛車腎気丸7.5g 分3 毎食前

当院では、薬を減らすことで、体調を良くすることを目指しています。

痛みがでないかどうか確認しながら、整形外科薬は少しずつ減らしていき、最終的には下記の処方になりました。

<当院の処方>

カロナール錠300mg 2錠 分2 朝夕食後

整形外科薬は、5剤→1剤に減薬しましたが、特に痛みは生じていません。

在宅医療が入るということは、病院に通院できないくらいにADLが低下しているわけで、そのような状態では、痛みが生じないことが多いです。

もちろん、動いていた時には5剤が必要であったかもしれませんが、ADLが低下した場合には、整形外科薬は減らせることが多いです。

(投稿者:斉藤 揚三)