足趾の潰瘍の症例
2022.01.11
症例:90代女性。寝たきりで施設入居中。
糖尿病でインスリン使用中。90代ということもあり、HbA1cは7,8%台程度でコントロールしていた。
左第3趾基部に潰瘍ができました。通常であれば切断術の適応になるかもしれませんが、年齢やADLを考え、保存的に治療しました。
足底にはチアノーゼがみられ、原因として血流障害(閉塞性動脈硬化症)も関係していると判断し、アンプラーグ(抗血小板薬)を処方しました。
糖尿病、血流障害、低栄養(血清アルブミン2.6)があり、治癒は難しいのではないかと思われましたが、湿潤療法を続けました。
約半年後、完治しました。
(投稿者:斉藤 揚三)
カテゴリー:創傷治療