宮城県栗原市で訪問診療をしています。日々の訪問診療の中で気がついたことなどを発信しています。当ブログの記事を参考にしたり、真似たりすることによって生じたいかなる不利益に対しても、当院では責任を負いかねます。また、個別の医療相談にも応じられませんのでご了承ください。
足趾の潰瘍の症例 »
症例:90代女性。寝たきりで施設入居中。 糖尿病でインスリン使用中。90代ということもあり、HbA1cは7,8%台程度でコントロールしていた。 左第3趾基部に潰瘍ができました。通常であれば切断術の適応になるかもしれません … “足趾の潰瘍の症例” の続きを読む
裂創の難治症例 »
90代女性。施設入居中。左下腿前面の裂創を受傷。施設の判断で湿潤療法をしていたが良くならないとのことで、受傷後2週間くらい経ってから相談がありました。 鑷子で創内をさぐってみると、黄色い丸の部分のえぐれた皮膚が皮下にめり … “裂創の難治症例” の続きを読む
足背の低温熱傷の症例 »
80代女性。湯たんぽで左足背の低温熱傷を受傷しました。 すでに、ハイドロコロイド被覆材が貼られていました。 2週間後の診察時に、「火傷がひどくなった」と言われました。これは火傷が深くなったわけではなく、最初から深かった火 … “足背の低温熱傷の症例” の続きを読む
表皮剥離創の整復法 »
症例:80代男性。転倒し左肘の表皮剥離を受傷。受傷3時間後に診察。 一見すると、表皮が欠損しているように見えます。 しかし、よく観察すると、黄色い丸の部分に表皮が丸まっていることが分かりました。鑷子を用いて表皮を引っ張っ … “表皮剥離創の整復法” の続きを読む
表皮剥離創の治療例② »
症例:80歳代 男性 ポータブルトイレに移る際に転倒。右前腕に2か所、表皮剥離創あり。高齢者は皮膚がもろいので、ちょっとしたことで剥離してしまいます。 剥離した皮膚を攝子でできる限り元に戻し、表皮接合用テープで固定しまし … “表皮剥離創の治療例②” の続きを読む
救急ばんプラスモイスト »
プラスモイストは創傷被覆材としてとても優れています。 プラスモイストは、傷の浸出液を適度に吸収し、傷を乾燥させず、湿潤治療ができる材料です。湿潤治療とは、傷が早く、きれいに治る治療法です。 使い方としては、傷の大きさに合 … “救急ばんプラスモイスト” の続きを読む
ハイドロコロイド包帯のススメ »
擦過創や褥創などで、創が浅く、浸出液がそれほど多くない場合、ハイドロコロイド被覆材はとても重宝します。 特に顔面の傷などは、素材が肌色のため、目立たず使いやすいです。 さて、市販で買えるハイドロコロイド被覆材で有名なのは … “ハイドロコロイド包帯のススメ” の続きを読む
表皮剥離創の治療例 »
症例:98歳 女性 グループホーム入所中 高度認知症あり ADL全介助車イスレベル 引っ掻いたのかぶつけたのか、右前腕の表皮剥離を受傷。 攝子を用いて可及的に皮膚を戻します。この症例は受傷から2日経っていましたが、何とか … “表皮剥離創の治療例” の続きを読む
傷のきれいな治し方 »
H30.9.29に行われた第16回宮城手の外科セミナーに参加してきました。 1日かけてみっちり手の外科を勉強しました。どの先生の講演も大変勉強になり、刺激を受けました。特に印象に残ったのは、日本医科大学形成外科教授 小川 … “傷のきれいな治し方” の続きを読む
傷口にラップっていいの?の記事について »
【傷口にラップっていいの? 熱傷・褥瘡、専門家の見解は】 この記事の中で、日本熱傷学会は傷口にラップは「絶対に使ってはならない」、日本褥創学会は「やむ得ない場合は考慮してもよい」との見解を出しています。 では、実際に傷口 … “傷口にラップっていいの?の記事について” の続きを読む