宮城県栗原市で訪問診療をしています。日々の訪問診療の中で気がついたことなどを発信しています。当ブログの記事を参考にしたり、真似たりすることによって生じたいかなる不利益に対しても、当院では責任を負いかねます。また、個別の医療相談にも応じられませんのでご了承ください。
主訴:立ち上がれない »
症例:認知症があり独居の80代男性 ADLは自立歩行レベルですが、ふらつきがみられています。ヘルパーとデイサービスを利用しながら、自宅で生活していた患者さんです。 とある日曜日にヘルパーが訪問したところ、こたつから起き … “主訴:立ち上がれない” の続きを読む
偽痛風のまとめ »
「偽痛風(ぎつうふう)」はピロリン酸カルシウムが関節内に沈着する結晶性関節炎です。 高齢者に多い疾患(発症年齢はほとんどが60歳以上)なので、高齢者の発熱時には、鑑別に挙げておく必要があります。 整形外科勤務医時代に、入 … “偽痛風のまとめ” の続きを読む
不定愁訴が服薬調整により改善した症例 »
症例:80代女性 施設入居中 在宅医療に至った経緯:関節リウマチ、腰部脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、高血圧などで近医に通院していた。体の痛み、筋力低下、意欲低下などのため寝ている時間が多くなった。体調不良や気分の浮き沈み … “不定愁訴が服薬調整により改善した症例” の続きを読む
整形外科で下腿浮腫に関係する薬3つ »
むくみは内科的な原因(心不全、腎不全、低栄養など)であることが多いですが、整形外科で処方される薬が原因のこともあります。 整形外科で処方される薬で、下腿浮腫に関係する薬をまとめてみます。 ①リリカ めまい、傾眠などの副作 … “整形外科で下腿浮腫に関係する薬3つ” の続きを読む
整形外科薬の減薬 »
症例:80代男性 在宅医療に至った経緯:6年前に腰部脊柱管狭窄症の手術を受けた。脱水症や誤嚥性肺炎で入院したことで廃用が進み、通院が困難になり在宅医療を希望された。 初診時のADL:車いすに一部介助で移乗し、自走できる … “整形外科薬の減薬” の続きを読む
がんロコモ »
第93回日本整形外科学会学術集会 オンライン学術集会 2020/7/12 アフターヌーンセミナー がんロコモ -整形外科のニューフロンティアー 河野博隆 帝京大学整形外科主任教授 がん患者さんの運動器の問題として、①がん … “がんロコモ” の続きを読む
変形性関節症に対するサインバルタの処方について »
デュロキセチン(商品名:サインバルタ)は抗うつ薬ですが、2016年12月に「変形性関節症(OA)に伴う疼痛」にも適応が拡大されました。 それによって、整形外科でもサインバルタが処方されるようになりました。 抗うつ薬である … “変形性関節症に対するサインバルタの処方について” の続きを読む
膝関節注射の方法 »
私が行っている膝関節注射(ヒアルロン酸注射)の方法について解説します。 ①膝は伸展位とします。伸展位では、膝蓋骨が動くようになるので注射するスペースができます。 ②膝蓋骨の位置を指で触って確認します(写真の〇)。 ③膝蓋 … “膝関節注射の方法” の続きを読む
テリボン皮下注28.2μgオートインジェクター »
骨粗鬆症治療剤 テリボンの新剤形である『テリボン皮下注28.2μgオートインジェクター』が発売されました。 今回発売されたのは、週2回の製剤で、在宅自己注射ができる製剤です。 今までのテリボンは週1回の製剤で、診察時に注 … “テリボン皮下注28.2μgオートインジェクター” の続きを読む
分子標的薬時代の関節リウマチ手術 »
『分子標的薬時代の関節リウマチ手術 中外医学社』 この本は、関節リウマチ手術の手術書です。 共著ですが、学生時代の友人が半分くらいを書いたとのことで、印税が少しでも入るように買ってみました。友人は上肢の項目を執筆していま … “分子標的薬時代の関節リウマチ手術” の続きを読む